カナダ・バンクーバーでマーケティングしている人のブログ

海外(北米・カナダ・バンクーバー)の会社にて英語でマーケティングしている野村晶大です。Webマーケティング全般、特にSEO/PPCの運用/Marketing Automation/E-mail Drip Campaign/Google Analyticsをメインで行っています。

LinkedInで英語BtoBマーケティング | たった2記事でWhite Paperダウンロード178件獲得した話

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今回は日本語だと全くと言っていいほど使い物にならないLinkedInの活用方法を紹介します。

 

なぜ、使い物にならないか?答えは簡単です。ユーザ数が圧倒的に少ないからです。

 

まずは下のキャプチャ(登録している会社一覧)をご覧ください。

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上記のスクリーンショット(2016/10/07)を見て頂くとわかる通り、

日本の会社の登録数はたったの9,589社でVancouver単体とほぼ同じくらいの規模となります(Vancouverは市のひとつ)ちなみにToronto(これも同じように市)にボロ負けしています。

 

アメリカの1,102,701社と比べると110倍くらいの開きがあります。

 

また、MAU(Monthly Active Users)を見てみても同じことが言えます。

Venture Beatのこの記事によると日本が340,000人、他の記事によると全体のMAUの母数が106,000,000人となりどれだけ日本とのユーザ数に開きがあるかわかります。

※調査時期はズレますが、感覚値でどれくらい開きがあるか伝わるかと思います。

venturebeat.com

venturebeat.com

 

日本のユーザ数が比較的少ない原因として挙げられるのが

  • Facebookページをビジネス兼用で使っている人が多い(=LinkedInでやることをFacebookで済ませている。)
  • 会社や求職者ともにリクルートやインテリジェンス、ビズリーチを始めとした人材紹介の会社への依存が強く、あまり個人単位でアプローチしない。したとしてもそこまでインパクトがでにくい。つまり個人が登録するメリットが少ないため流行らない。

 

これらの理由から個人的に日本語での活用はまだまだ少し難しいのかなと感じます。(間違ってたら教えてください。)

 

さて、そんな中でなぜ僕がこの記事を書いているか

 

それは日本のプロダクト・サービスだとしても、対英語圏の活用、特にBtoBの分野だと可能性は大いにあるためです。

 

本記事ではマーケティングに話題を絞って、LinkedInの活用方法を実例を交えお話します。具体的なやり方もご紹介しますので、できるだけお金をかけず英語圏にマーケティングをかけたい方におすすめです。

 

LinkedInでコンテンツシェアしたらWhite Paperのダウンロード数178件、Newsletter Subscribers 159件獲得した話

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さてマーケティングと書きましたが、ここでいうマーケティングは特にコンテンツマーケティングのさらに拡散(ディストリビューション)の部分になります。

 

LinkedInはFacebookのようにコンテンツシェアできる機能があり、これをうまく活用してコンテンツの拡散、ひいてはリード獲得に繋げることができます。

 

LinkedIn上でのコンテンツシェアの方法は大きく分けて2つ

  • Share an updateから公開(Facebookのようにタイムラインに流す投稿)
  • LinkedIn内にコンテンツをアップする方法(ブログをアップするようなイメージ)

 

Share an updateからコンテンツをシェアすると、下記の例のようにネットワークにいる人のタイムラインに表示されます。

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Linkedin内で、コンテンツを公開する機能もあります。Linkedinにブログ機能がついており、そこにコンテンツをアップできるイメージです。その画面は下記。

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そのブログ機能を使ってコンテンツを公開、もしくはそのコンテンツがライク、シェア、コメントされるとネットワークにいる人のタイムラインと通知の箇所に下記のように表示されます。

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LinkedIn Group活用が成功の鍵!

さて、どのようにLinkedInでコンテンツシェアして、White Paperのダウンロード数178件、Newsletter Subscriber159件獲得したのか・・・という話ですが、鍵を握るのはLinkedIn Groupの存在です。

 

LinkedInには下記のようなグループがたくさん存在します。

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https://www.linkedin.com/groups/62352

 

グループ内のタイムラインに直接投稿することで、より多くのユーザにコンテンツを露出することができます。

 

LinkedIn Group活用のポイントは下記2点になります。

  • 最適なLinkedIn Groupを探す
  • いけてるコンテンツを投稿する(当たり前ですが)

 

最適なGroupを探すというのは

  1. ある一定数以上のメンバー数がいるグループ(目安100,000人以上)
  2. コンテンツのトピックにあったグループ

 

を探すということです。

#1に関して当たり前ですが母数がないと拡散される機会も少なく、感覚値で100,000人以上のグループでないとライクやコメントが伸びづらいです。

 

#2に関して、Groupによってどういうコンテンツが刺さるかが違います。デジタルマーケティングのトピックの話でいうとGroupによってレベルも違います。僕がよく使うGroup; Digital Marketingはわりと初心者レベルの方が多いという特徴があります。

 

そのグループでヒットしたコンテンツでも、他のグループでヒットしない、またその逆パターンもよくあるので、まずはとりあえず投稿してみてどのグループにどういうコンテンツがヒットするかを見極めましょう。

 

個人的におすすめなLinkedIn Groupはこちら

 

LinkedIn的におすすめのLinkedIn Groupはこちら

www.linkedstrategies.com

 

LinkedIn Groupを活用してわりとうまくいったケーススタディx2

ケーススタディ #1 - SEO Basics

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コンテンツ内容:

ややこしいSEOの概念をデートのアナロジーを使ってわかりやすく説明。社内のコピーライターにイラストを書いてもらい、SEOという難しいイメージの内容を親しみやすくしました。

 

記事URL:

www.myloudspeaker.ca

 

LinkedInの投稿URL(※LinkedInにログインして確認してください):

https://www.linkedin.com/groups/62352/62352-6124240153188847621

 

LinkedIn Group:

Digital Marketing

 

結果:

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  • LinkedInからのトラフィック: 10,000+ Sessions
  • LinkedInのグループ内でのライク: 454 Likes
  • LinkedInのグループ内でのコメント: 94 Comments

 

考察:

  • トラフィックに対して、Newsletter Subscribersの獲得数とWhite Paperダウンロードの数が多い。
  • 一度、ある程度のライク & コメント数がたまるとわりと持続する。初めのスカイロケットから最後のやつまで3ヶ月間(その期間は特に何もせず、ほったらかし)ほど継続する。



ケーススタディ #2 - 5 things client should know

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コンテンツ内容:

マーケティングエージェンシーと仕事する時のマインドセットを体験談に基づいて説明。クライアントに向けたコンテンツです。

 

記事URL:

www.myloudspeaker.ca

 

LinkedInの投稿URL(※LinkedInにログインして確認してください):

https://www.linkedin.com/groups/51822/51822-6133868521601380356

 

LinkedIn Group:

Chief Marketing Officer (CMO) Network - #1 Group for CMOs

 

結果:

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  • LinkedInからのトラフィック: 2,200程度
  • LinkedInのグループ内でのライク: 89 Likes
  • LinkedInのグループ内でのコメント: 87 Comments

 

考察:

  • 上記のSEO記事と同様、一度ある程度のライク数がたまるとわりと持続する。初めのスカイロケットから最後のやつまで2ヶ月弱(その期間は特に何もせず、ほったらかし)母数が少ないためしぼむのが、SEO記事より少し早かった。

 

これら2つをコンテンツをメインに4ヶ月間(April - July)でLinkedInからのトラフィックのみから178 White Paper Downloads, 159 Newsletter Subscribersを獲得しました。これらのLinkedInからのトラフィックは他チャネルと比べて、NewsletterとWhite Paperダウンロードされる割合が高いので、チャレンジする価値大です。

 

またLinkedIn内でコンテンツが伸びると直接見込み顧客とLinkedIn上で繋がれるため、単にNewsletterを登録させてメールアドレスを取得するだけよりも価値があります。

 

まとめ

今回はLinkedInを使ったマーケティングの方法をまとめました。いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した活用法以外にも仕事をアウトソースする、仕事探しをする、フリーランスの仕事を獲得するなど非常に便利です。

 

最後に1点、LinkedInのベースにあるのは個人と個人の関係です。そのため、あまり会社のフォロワー数やコンテンツ内容が充実していることにあまり価値がないように感じます。それよりも、個人のプロファイルを充実させることに時間を費した方が良いでしょう。

 

P.S. ダイレクトリクルーティングのために、LinkedInを積極的に活用している動きはあるようです。情報感度の高い人には有効かもしれません。

seleck.cc






参照:

http://gaiax-socialmedialab.jp/post-41364/

http://venturebeat.com/2015/11/28/5-things-us-techies-need-to-know-about-japans-social-media-ecosystem/

http://venturebeat.com/2016/08/04/linkedin-now-has-450-million-members-but-the-number-of-monthly-visitors-is-still-flat/

https://www.linkedin.com/groups/62352

https://www.linkedin.com/groups/62352/62352-6124240153188847621

https://www.linkedin.com/groups/51822

https://www.linkedin.com/groups/51822/51822-6133868521601380356

https://developer.linkedin.com/docs/reference/industry-codes#!

https://chrome.google.com/webstore/detail/linkclump/lfpjkncokllnfokkgpkobnkbkmelfefj?hl=en

https://chrome.google.com/webstore/detail/copy-all-urls/djdmadneanknadilpjiknlnanaolmbfk?hl=en

https://seleck.cc/194